ICUのAO入試
大学入試では出願時にエッセイを提出しなければならない場合があります。大学によってその内容はさまざまですが、考えるポイントはある程度共通しています。
「出願時エッセイがどのようなものなのか」を考察する材料として有効なのが国際基督教大学(ICU)のAO入試。これは「ICU特別入学選考」と呼ばれ、書類選考と面接による選抜が行われます。
高校の成績、英語能力を証明する書類、推薦状のほか、出願時には他大学よりも長めの文章を作成して提出する必要があります。そして、他大学と比べ、出願時エッセイの話題が多岐にわたるという特徴を有します。
ICUを受験する人だけでなく、そうでない人にとっても「出願時エッセイにどのようなものを書けばよいのか」を考えるヒントになるでしょう。
ICU特別入学選考の概要
2019年度のICU特別入学選考の出願資格は次の通りです。
- Aカテゴリー:評定平均値4.1以上
- Bカテゴリー:評定平均値4.0以上、かつ、数学または理科の評定平均値4.2以上
出願時エッセイを含む提出書類を用いた選考がなされた後に、2次選考としてカテゴリー別に面接があります。
- Aカテゴリー:グループディスカッション
- Bカテゴリー:自然科学分野の自主研究や理科課題研究についてのプレゼンテーション(出願時に要約を提出)
出願時エッセイ
AカテゴリーとBカテゴリーに共通の出願時エッセイは次の2つです。
- 入学願書:志望動機や自己アピールに関するエッセイ(3項目)
- 学校内外における自己活動歴と自己分析:リーダーとしての資質に関する自己評価
Aカテゴリーでの出願者には次のエッセイ(1,500字)が課せられています。
- 小論文:自分の経験から特長を伝える内容(テーマは選択制)
Bカテゴリーでの出願者には次のエッセイ(1,500字)が課せられています。
- 自然科学分野の自主研究や理科課題研究の成果の要約(図表・写真の添付可)
ICUのAO入試では1次選考が書類審査であり、出願時エッセイが重要となります。しかも、その内容が多岐にわたりますので、段取りよく仕上げるスキルも欠かせません。
次回以降の記事においてICU特別入学選考における出願時エッセイのポイントを示したいと思います。
(吉崎崇史)