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2020大学入試改革!英語4技能と論理的表現のあり方を考察

イタリア特派員シリーズ(2)イタリアの語学学校生活1ヶ月目

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イタリアの語学学校に通う人たち

 

どんな国の人が何のためイタリア語を勉強しているのか。


基本的に3ヶ月が1つのタームになっていて、カリキュラムはそれを踏まえて作られている。しかし、実際の受講生はその人の都合で9月だけ9,10月の2ヶ月10月からとまちまちである。


国籍は、イランインドギリシャイスラエルコロンビアアメリカトルコアラブポルトガル中国といったところだろうか。

 

語学学校に通う目的


仕事のため、今後の進学(イタリアでの勉強)のためが主な理由である。このあたりの理由は想定していた。


しかし、進学の観点でさらに掘り下げる必要がある。


建築デザインの勉強のためにイタリアの大学で勉強したい。だから、イタリア語を勉強する。


こういったことは想定の範囲内であった。

 

話せるのに語学学校に通う人たち

 

しかし、イタリア語を学ぶのは他国に住んでいる人だけではなかったのである。


イタリアに住んでいるアラブ系の若者が、おそらく話せはするけれど文法の観点で弱かったのであろう、大学進学のために勉強に来ている。だから、彼らはスムーズに話すことはできる(文法が間違っていることはあるようだが)。

 

また、想定外のケースとして両親がイタリア人自分は違う国で生まれた人が、両親の言葉を学ぶために来るというのもあった。


いずれにせよ、「島国」日本ではなかなか考えられないことである。

 

〇〇人とは何なのか?


もちろん、日本にも日本語を母語としない人が増えてはきている。


しかし、圧倒的に日本語話者が多いのは事実であるし、もちろんアイヌ琉球の歴史は考えないといけないが、基本的に日本人は日本語を使いこなすと定義するなら(貧困問題などでこの定義は全体をカバーできないことは承知している)、日本人が日本語学校に通うことは考えにくい。


先ほどのアラブ系の若者のように、イタリアに住んでいて、話し言葉の観点では問題ないそれ以上のことになると語学学校に通わなければならないというのは、私には全く欠けていた視点であった。


話の主題からはずれてしまうが、その人を○○人とするのはいったい何だろうか、と考えてしまった。手っ取り早いのは、どこの国のパスポートを持っているかということになるが、その国の「パスポートを持っていること」「言葉を操れること」イコールではなさそうである。

 

イタリア生活1ヶ月を終えた学習記録


イタリア生活が大体1ヶ月を終えようとする時点で残していた「気づきメモ」を振り返ってみる。

 

文法事項のヤマ

 

日本人にとっての文法事項のヤマは、名詞の学習であったように思う。


男性女性・単数複数形や冠詞が変わることは、日本語の概念にないことなので、勉強するのに困ったが、「どうしてそうなのか」を考えることはやめて、「そうなっているのだから仕方ない」と諦めに似た形で受け入れた。


「ヨーロッパ言語共通参照枠」というのがあり、どのような文法事項を扱うかが決められている。私が今属しているのはA2クラスだが、今月はA1クラスの内容を扱い、おそらく確認をしたのだろうと思う。

 

  • A1:学習を始めたばかりの者(初学者)
  • A2:学習を継続中の者(初級者)

 

ja.m.wikipedia.org


その中で、多くの学生にとって「近過去」がやっかいであることは以前の記事に書いた。私に言わせると、英語ヨーロッパ言語を母語としているなら、難しくないとは思ったのだが、むしろそういう人の方が苦しんでいたように思う。

 

www.logical-notes.com

 

直接目的語・間接目的語


勉強を進めていく中で、敵は他のところでも現れた。それは、直接目的語・間接目的語である。


これは英語の勉強でも手こずるところかもしれない。

 

日本語だと「~に」「~を」で済ましてしまうので、意識することはなかった。

 

日本語の意味で考えるのではなく、英語の場合は、その動詞が「人」を直接目的語にとるのか「モノ」を直接目的語にとって「人」を間接目的語にとるのか、受験生の時に頑張って覚えたことを思い出す。


例えば、「(人)に(モノ)を送る」というのを考えると、英語であれば「send(モノ)to(人)」となる。同じようにイタリア語でも「spedire(モノ)a(人)」となる。大体の場合は英語の用法を考えれば問題ない


しかし、残念ながら問題はこれで解決しない。イタリア語では、直接目的語間接目的語代名詞が異なる場合がある。


英語なら、私の場合、「me」を覚えておいて、前置詞が必要なら例えば「to me」とすれば良い。

 

しかし、イタリア語では、例えば「男性単数」を受ける直接目的語は「lo」だが、間接目的語の場合は「gli」となる。「女性単数」の場合は直接目的語なら「la」だが、間接目的語なら「le」となる。

 

語学学校の授業


ここで面白いのは授業の進め方


私も塾講師の経験があるので先生に同情するが、「説明できるところ」「どう説明してもこれ以上説明しようのないところ」がある。

 

  • Hai telefonato all’avvocato?  Sì,          ho telefonato.


下線部に適切な人称代名詞を入れよという問題である。


訳は「あなたはその(男性)弁護士に電話しましたか? はい、私は彼に電話しました。」となるので、下線部には「彼に」を入れなければいけない。そして、「電話する」という動詞は間接目的語をとるので、答えは間接目的語で男性単数である「gli」を入れなければいけない。


しかし、授業の時は、みんなが口々にいろんな代名詞を言うのである。lo, la, gli, などなど。


救いは、声の大きい人が勝つのではないところだろうか。正解は声の大きさとは関係ない。しかし、大きな声で言う人は自信があるから大きな声で言うのだが、だからこそ間違えたときのいらだちも大きいのである(笑)。


先生も「間接目的語で男性単数であるgliを入れなければいけない」ことは説明し、みんなもそこは納得する。だが、「『電話する』という動詞は間接目的語をとる」ことに対して、「どうしてだ」と質問しても先生も困る。だって、そうなっているんだから。

 

英語脳で考えてイタリア語に置き換える方式


私は日々の気づきイタリア語で書き始めているが、それも基本的な構文の作り方英作文を参考にしている。それを先生に添削してもらっているが、今のところ困ったことはない。

 

英語脳で考えて、それをイタリア語に置き換える方式で、基本的な意思疎通はできている。


これらの観点から、多言語学習それぞれが刺激し合って良いように思うし、「動詞」を理解することが大切であったと痛感している。

 

動詞については、別の機会に書いてみたい。

 

(とあるキリスト教教会関係者)

 

 

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