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「メンタルの危機」のなかで考えさせられたこと|4浪目の受験ドキュメンタリー(9)8月上半期

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大学受験生です。


実は7月いっぱい精神的に厳しい状態に陥ってしまい、今回、1カ月ぶり「4浪目の受験ドキュメンタリー」となります。「7月下半期」の文章自体は作成していたのですが、管理者の吉崎先生と相談したうえで、いったん公開を見送ることになったからです。


まずは、公開するはずだった「7月下半期」についての文章を載せたいと思います。精神的に追い詰められていた時に書いたものなので、非常に感情的な文章です。その点は、ご了承ください。

 

感情的になった「7月下半期」

 


7月勉強ができない日が続きました。正直限界を感じるところまでいって、精神的にかなりまいってしまい、受験どころじゃなかったです。でも、受験をやめた後の将来も想像できないし、どう生きていけばいいのかもわからないので、受験は続けるしかないのですが、こんな調子で続けても、受験の結果が良いものになるはずもないという焦りに追い詰められています。


本当は順調に勉強が進んでることを報告できたらとも思っているんですけど、実際にはうまくいっておらず、嘘を報告するわけにもいかないので正直に伝えようと思いました。


自分のしていることすごく無駄なことのように思えて、結果が出なかったらと思うと怖くもなるし、逃げたい気持ちは正直あるけど、今まで受験しかしてきておらず、逃げても社会復帰しづらくなってしまうために、逃げることもできません


個人的に今の自分は、結果が出せないでいるアスリートのような境遇に近いんじゃないかと思っています。本当は頑張りたい気持ちがあるけれど、結果が出ないかもしれないと不安になり、かといって続けてきたものを途中でやめてしまう自分には何も残らない。アスリートの方々と違い僕の場合は、その時が来てさえしまえば大なり小なり結果がでるためまだマシなのかもしれませんが、渦中にいる自分にとっては悪夢そのものです。


幸い僕は周りの人に恵まれており、まだ踏み留まることができています。もう少しだけ頑張ってみようと思います。

 

その後

 


この文章を吉崎先生に送ったのですが、記事にするには文章が少なく、受験勉強記録とは言いにくい内容でもあります。また、「これを公開することが君にとっていいことなのか、判断できないので、申し訳ないけれども、公開するかしないか、いったん預からせてほしいと思う」という先生の意見もあり、結果的に「7月下半期」の記事リアルタイムで公開しないことになりました。


7月後半の僕は、精神的に追い詰められ、非常にまいっていました。ネットで調べた精神科に電話もしました。お医者さんから見て、「受験を続けてもよい精神状態なのか」を聞きたいと思ったからです。コロナ禍ということもあって、2軒電話口で「初診はちょっと……」と断られたのですが。


仕方がないので、7月後半の僕は、ただただ自分の心を休めていました。勉強はできないとしても月末にある「模試」まで耐えようと思い、耐えてきました。


3浪目の昨年度受験自体を諦めてしまいましたし、2浪目コロナの影響「模試」を会場で受けていません。今年の春に「英検」を受けましたが、英語以外のテスト試験会場で受けること自体、ずいぶんと久しぶりのことです。


僕にとって、大学会場で受ける7月末の「模試」特別なイベントでした。

 

「模試」で心境が少し変化

 


その最中のことです。少し気持ちが変わっている自分に気づきました。


もちろん解けなくて落ち込む気持ちもあったのですが、それと同時に、ちょっとスッキリしたのです。理想と現実のギャップ明確になったことで、漠然とただギャップに悩むだけじゃなく、やるべきことを自分の中で可視化できたからだと思います。


今振り返ると、それまで「未来の自分がなんとかしてくれるだろう」「今、やるべき課題をしていなくても、明日の自分がどうにかしてくれるだろう」という状態だったと思います。しかし、模試を受けている時、言い表すのがとても難しいことではあるのですが、やけに自分でやっている実感があり、今の自分がどうにかしないといけないと気づかされました。それからは、不安の波に飲み込まれることが減ったように感じます。


こういうことがあって、模試の翌日から勉強に復帰することができました。

 

現在の受験勉強

 


現在の勉強計画は次の通りです。なお、自習利用可の図書館で勉強しているため、開館日などの都合上、勉強日は火曜~土曜。日曜を休息日、月曜を予備日と設定。

 

  • 09:00~12:00:【英語】パス単、Z会速読英熟語、英検準一級英作文問題完全制覇
  • 13:00~14:00:【古文・漢文・倫理政経】共通テストの過去問、教科書
  • 14:00~15:00:【物理・化学】良問の風、宇宙一わかりやすい化学 有機編
  • 15:00~16:00:【数学Ⅲ】黄チャート
  • 16:00~19:00:【数学ⅠA・ⅡB】総合的研究


先ほども述べましたが、7月下半期は、何も手がつけられないほど精神状態が悪化してしまい、受験やただ生きていくことさえもうダメかもしれないと思うほどにメンタルが落ち込んでしまいました。4月と比べ、少しずつ良くなっていた気がしたのですが、感情の波みたいなものが周期的に襲ってくるようなもので、7月かなりひどいものでした。


8月上半期では、その状態から少し改善し、理想的ではないまでも最低限の勉強は進められました。今は9月から共通テストの対策ができるように国語社会も含めて、全教科の基礎を復習し直してるところです。

 

「『受験生の孤独』との向き合い方」を読んで

 


4浪目の生活をしているなかで、度々メンタルが不安定になり、勉強が手につかなくなることがありました。その要因を僕は「焦りと不安」だと認識していました。受験生なら皆が感じるだろう、ごく一般的な受験への焦り将来への不安


僕の場合、年数を重ねていることのプレッシャーから、今までより負担を大きく感じているのだと思っていました。実際それでも間違いはないでしょうし、そういう認識でも別に問題はないと思います。


ですが、先日、吉崎先生の書かれた「孤独」をテーマにした記事を読んで、そもそもの「焦りと不安」の根源孤独があるのだと気づき、何か自分のなかで煩雑なものが整理されたかのように感じました。

 

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例えばの話ではありますが、もし今の日本が、社会に出るのは30歳前後が普通で、それまでは自分のしたいことを5年でも10年でも探していいし、してもいいというような社会であれば、おそらく、今、僕が感じているような焦りや不安は殆どないでしょう。だから、今の僕は、周りと違うことに孤独感を覚え、そこに悩んでいるんだと思います。


自分の悩みの根源孤独があるとわかり、その上で記事を読んでいくと、受験における孤独との戦いの1つに、自分のニーズとの向き合い方があると書かれていました。

 

「自分のニーズ」自分自身で受けとめ、引き受ける。これから「自分の人生」を生きていくために必要な精神性を獲得する、そんな通過儀礼的側面が「受験」にあるように思えてなりません。

 

吉崎崇史「『受験生の孤独』との向き合い方」(2022/08/03)


まさしく、今の僕ちょうど刺さる内容でした。

 

生き方を決めるのは、孤独な自分

 


記事を読んで気づいたのですが、僕にはおそらく2通りの生き方があります。


考えることの一切をやめて、ただ大衆の一部として流されて生きる生き方。別にこの生き方を否定する気もありませんし、むしろ個人的には好印象です。流されているからといって人生全てが無味無臭というわけではないでしょうし、十分満足した生き方もできるでしょう。


もう1つが、すごく良い風に言えば「自分の人生を生きる生き方」であり、「周りに流されない生き方」。この言い方は格好のつけすぎな気がしてあまり好きではないので、言い換えると、「流されるわけではない生き方」


上記の2通りの大きな違いは、自分のニーズ社会的又は世間的に求められるニーズ同化しているか、区別しているかにあると思います。ただ、「社会のニーズに沿いたい」「自分のニーズ」に包括されるでしょうから、どちらが良いか、どちらが悪いか大差ないでしょう。


問題なのは、両者が「曖昧なまま」の場合です。


今の世の中、情報が簡単に得られるようになった一方、他人と比較することも容易になってしまいました。その結果、自分のニーズを考えることをしないまま、周りとの比較だけをしてしまい、気がつくと自分のニーズが迷子のまま、周りのニーズに合わせるような行動をとっていた、ということが起こってしまうように思えます。


こういった生き方をしてきた場合、大学に入った後なのか、仕事にも慣れて先の展望がある程度わかるようになった30歳前後なのかはわかりませんが、どこかのタイミング自分のニーズを考える瞬間がくるのだと思います。ここで大事なのは、社会のニーズに従うにしろ、そうじゃないにしろ、決められるのは自分しかいない。また、自分のニーズ向き合うときには、その性質上、孤独でないと成り立たないということでしょう。


今の自分が抱える孤独感とは、4浪したからもたらされた特別なものというわけではなく、それぞれ形は違えど、自分のニーズ向き合った過去のある人達からすると皆が経験したものであり、これから自分のニーズと向き合う人達も皆、経験していくものであると気づくことができました。このことに気づくと、本質的に個々人のニーズは到底比較できるものではないことにも行き着きますし、周りの目を気にすることが有効かどうかは、少し考えればわかることと思います。


今回、このように自分との向き合い方一度整理できたことは、今後の自分のためにもとてもいい機会でした。このようなきっかけをくださった吉崎先生にはとても感謝しています。


後数ヵ月ですが、なんとか頑張りたいと思います。


(Iくん)

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