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なぜ英語を学ぶのか|大学教材も書いている英語講師の学習歴(1)

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何かを学ぶことは果てしないことであり、殊更に英語学習その際限はないように思うことがあります。


ぼくは現在、英語講師を仕事にしています。英語を学び始めて30年近くが経ちました。自分自身英語を教える立場でありながら学ぶ立場でもあり、果てしない勉強を重ねることは時に苦痛でもあります。


ぼくが教える学生たちには特定の目的があって授業を受けているわけで、彼らにはとりあえずの英語学習のゴールがあります。しかし、ぼくの英語学習には終わりがありません


「自分は何を目的に英語を学んでいるのか?」


そう思うことがあるほどです。

 

英語を学ぶ理由

 

英語を学ぶ理由人によって様々であると思います。


受験で英語が課されるために学ぶ生徒もいれば、留学のために資格試験で求められるスコアを目指す大学生、社会人であれば社内での昇進要件として一定の英語力が求められる方もいるでしょう。


ぼくは英語の講師生業としており、教える力はもちろんですがそれ以上に英語力が求められます。ぼくが求められている英語力は多岐に渡り、大学受験に合わせるのであれば文法の詳しい理解英語を日本語に直す力が主に求められ、TOEFLや英検などの資格試験に合わせるのであればライティングスピーキングといったより実践的な英語力が必要となります。


しかし、ぼく自身が英語を学び続けている一番の理由は、こういった英語力を身につけるためではありません。

 

「イギリス英語」


「先生の授業、すごくわかりやすかったです」


「英語がもっと好きになりました」


「先生のおかげで合格できました」


このように、英語の講師をしているとありがたい言葉をもらうことがあります。


こういった言葉をかけられると、「英語講師をしていてよかったな」「受講生の皆さんに少しでも貢献することができたな」と、嬉しい気持ちになるのはもちろんです。しかし、ぼくが受講生から言われて一番嬉しいのはこのような自分の授業を褒めてくれるコメントではありません。


ぼくが最も喜びを感じるのは「先生の話す英語はイギリス英語ですね」と言われる時です。


ぼくがなぜイギリス英語を褒められると嬉しいのかには大きな理由があって、それはぼくがイギリス英語を身につけるために英語を勉強しているからです。


そうです、ぼくが英語を学ぶ一番の理由は「イギリス人のような英語を話せるようになる」ためです。

 

自分がカッコいいと思う姿に近づくため


資格試験でハイスコアを取ることや、英語を使ってバリバリと海外で仕事をすること、海外旅行先で英語を使って現地の人たちと交流すること、英語を学ぶ理由や目的は本当に様々だと思います。

 

ぼくはこれらの目的のどれとして否定するつもりはありません。しかし、ぼくにとっての英語を学ぶ最大の目的「イギリス人のように聞こえるため」なのです。

 

では、なぜイギリス人の話す英語に憧れるのかと問われれば、それが自分には一番カッコよく聞こえるから、と答えます。ぼくが英語を学び続ける理由は極めてシンプルで、自分がカッコいいと思う姿に少しでも近づくためです。おそらくは理想の追求なのでしょう。


とはいえ、ぼくが英語を学び始めた頃から「イギリス人になる」ために英語を勉強していたわけではありません。紆余曲折を経てイギリス人になりたいと思うようになりました。


このように至った経緯を説明することは、ぼくのこれまでの英語学習を振り返ることになります。少し長くなりますが、興味がある方はお付き合いください。

 

(鈴木順一)

 

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