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2020大学入試改革!英語4技能と論理的表現のあり方を考察

【寄稿】映像作品を使った英語学習の利点【ロンドン大学卒のYさん】

受験指導を担当させていただいた方の中で、高卒後すぐにロンドン大学へ進学したYさんという人がいます。それまでYさんは特別に海外留学をした経験があるわけでもなく、日本で高校生活を過ごしながら海外大学進学を目指して勉強をしていました。

 

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もちろん熱心に英語を勉強していました。しかしながら、高校3年生時点英検1級TOEIC920点を取得し、さらには国際的名門校であるロンドン大学に合格したYさんを近くで見ていると「他の受験生がもっていない秘訣のようなものがあるんじゃないのか」と感じられ、質問をしてみたことがあります。


吉崎:「なんでそんなに英語ができるの?」

Yさん:「勉強を頑張ったからです」

吉崎:「・・・」


当時、予備校のクラスの中には、1年間の留学を経て帰国してきた人もたくさんいました。受験英語に関しては日本で頑張ってきた高校生のほうがよい成績を取るのもわかりますが、実用的な英語能力に関しても帰国生より習熟している理由を知りたくて追加の質問をしつこく続けてみました。その結果、次の回答が。


Yさん:「『フルハウス』(海外ドラマ)ですかねー」


時が過ぎ、Yさんはロンドン大学を卒業し、現在は日本で働いています。いろいろなシーンで英語を使い続けてきた現在のYさんの目「フルハウスを観ていた過去の自分」を振り返って言葉にしてもらいました。

 

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映像作品を用いた英語学習の利点


日本にいながら英語を学習する際の課題は、試験用の教材はたくさんあるものの、「自然な英語」に触れる機会が少ないことだと思います。ドラマや映画などの映像作品はこの点を大きく補ってくれます。


ドラマや映画では、勉強用の英語教材ではあまり紹介されない「自然な表現」「スラング」「ネイティブスピーカーの正しい発音」、そしてその作品の舞台である「国の文化」を同時に学ぶことが出来ます。


また、映像作品による学習は問題集などを使用した学習に比べて楽しく、「飽きないから続けられる」といった利点も大きいです。


私はTOEICのリスニングで満点を取得しましたが、これまで、ディクテーションシャドーイングといったいわゆる「リスニング力向上の為の勉強」をしたことはありません。欧米の映画やドラマをただ楽しみ続けていただけで、自然とテストでのリスニングのスコアが伸びていきました。


私達は赤ん坊の頃、周りの人達が話しているのを耳で聞いて日本語を覚えます。外国語習得も同じく、まずたくさん聞いて、耳から覚えるのが大切だと私は考えています。


なので、楽しみながら「英語耳」を鍛えられるといった点で、映像作品による英語学習は素晴らしい勉強方法だと思います。

 

私と「フルハウス」(ドラマ)


私が「フルハウス」を観るようになったのは、高校生の頃に自然な英語を身に付けたく、アメリカに移住した知人に何か良いドラマはないかと尋ねたところ、勧められたのがきっかけです。

 

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当初は、リスニング力を伸ばす為、現地のスラングを覚える為の「勉強」として視聴し始めましたが、気がつくと「フルハウス」のストーリーをとても好きになり、新しいエピソードを観るのが毎日の楽しみになっていました。


当時はまだ海外在住経験はありませんでしたが、「フルハウス」を通してアメリカの生活に触れ、「いつか海外で暮らしてみたい」という気持ちが強くなったのを覚えています。

 

教材としての評価


「フルハウス」の英語学習教材としての良さは、アメリカの家族の日常をテーマにしているので、サスペンスや歴史をテーマとする作品と比べて、英語がまだあまり得意でない人でも理解し易く、海外で実際によく使う英語表現やフレーズを学ぶことが出来ることです。


作品内では、①「大人同士」のやりとり②「大人と子供」のやりとり③「子供同士」のやりとりがあり、3パターンの会話タイプに触れることが出来ます。


「フルハウス」には三姉妹が登場し、第1シーズンでは幼い彼女達(三女はまだ生後間もない頃!)がシーズンを経る中で成長し、数年前に公開された続編の「フラーハウス」を含めると大人に成長したところまで描かれています。年齢毎に違ってくる英語表現に触れられ、人生のそれぞれのステージで使われる英語を学ぶことが出来る点も学習教材としての利点だと思います。


続編を含めると200話以上ありますが、話が進むにつれて子供達が年を重ねて成長をし、違う経験をしていくので、ストーリーに飽きることなく楽しめます。

 

「フルハウス」を観ていて良かったと感じること


私が「フルハウス」を利用した英語学習をして良かったと思う点は、英語資格試験や問題集の勉強では知ることの出来なかった「生きた英語」を身に付けられたことです。


実際に「フルハウス」を観た数年後に海外で生活をしましたが、現地での大学生活においても、ホームステイ先での家庭生活でも、「フルハウス」で学んだ表現を活かすことが出来ました。


また、「フルハウス」を通して英語圏での生活がどんなものかをイメージできるようになっていたのも大きく、初の海外生活も比較的スムーズに馴染むことが出来たと思います。


私個人の見解ではありますが、海外での大学生活を経験し、仕事でも英語を使っていく中で感じることは、現在の日本の英語教育はテストの点数が重視されすぎており、「自然な英語」を使いこなせる人材は少ないということです。


今後の日本はますます国際化が進んでいきますので、これからの人たちには、英語資格取得の勉強に加えて、ドラマや映画による英語学習を行うことによって、「読む・書く」といった勉学的な英語力だけでなく、「聞く力」と「話す力」も習得してほしいと思います。

 

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