まるで就活!
ICU特別入学選考(AO入試)の大きな特徴として挙げられるのが、出願時に提出する「自己活動歴と自己分析」の書面。どのようなものなのかを確認してみましょう。
「自己活動歴と自己分析」
高等学校在学中に、学校の内外で比較的長期(少なくとも2、3週間以上)にわたり参加した教科外の諸活動を通して、指導者(リーダー)としての自分の資質をどのように評価することになったかを、的確に分析し800字以内で述べてください。
[教科外の諸活動]は、クラブ活動、生徒会、ボランティア活動、自主研究、学外の団体や各種コンテストへの参加など、広範に捉えて構いません。
まるで就職活動のような内容。ここまでのものを要求されると困惑する高校生も多いのではないでしょうか。大学生でも苦労するレベルだと思います。
自己活動歴の条件
ICU特別入学選考の「自己活動歴と自己分析」の書面を仕上げる難しさの要因として「使えるエピソード」の限定が挙げられます。
- 高等学校在学中のものであること
- 少なくとも2週間以上のものであること
- 教科外の活動であること
これらの条件を満たすエピソードを用いて「指導者(リーダー)としての自分の資質を評価」しなければなりません。
自己活動歴と自己分析
書面のタイトルが「自己活動歴と自己分析」ですので、「自己活動歴の話」と「自己分析の話」を区別して述べたいところです。
同じような活動歴を有する人であっても、そのことから導出された自己分析は人によって異なってきます。単に「私には○○という活動歴がある」と述べるだけでは足りず、その活動歴から「『私』がどのようなリーダーとしての資質を有するのか」を分析しなければなりません。体験者・経験者としてのアピールだけでなく、分析者としてのアピールも要求されています。
リーダーとしての資質
ICU特別入学選考の「自己活動歴と自己分析」の書面では「リーダーとしての自分の資質」を述べなければなりません。ここで考えるべきことは「リーダー」という役割についてです。
複数の人が集まって1つのグループを作っているとき、そのリーダーにはどのような資質が求められるでしょうか。
リーダーのタイプもさまざまです。ビジョンを示すのに長けたタイプ、メンバー同士の関係を良好にできるタイプ。リーダーの資質と言っても1つに決まっているわけではありません。John KotterやDaniel Golemanなどリーダーシップに関する著名な論者の意見を基礎資料とし、「リーダーとしての自分の資質」を考察するのもよいでしょう。
(吉崎崇史)