今年度、ロジカルノーツの記事を使って勉強していた方が助産学校に合格しました。大人になってから抱いた夢のため、「なりたい私」になるため、春から助産師を目指す勉強を開始されます。
「かつての私のように小論文で困っている人のためになれば・・・」
この思いから体験記を書いてくださいましたので、紹介させていただきます。
はじめに
私は現在、大学の医学部看護学科の4回生です。
30歳を過ぎて持った夢は助産師になることでした。助産師になるには「看護師+助産師」の資格が必要です。私の場合は大学卒業後もう1年助産師になるための学校に通って勉強しなければなりません。
今年の1月、私は大阪にある助産学校を受験しました。
私が受験した一般入試の試験科目は、筆記試験(母性・小児・成人・基礎看護など)と小論文、そして、グループディスカッションでした。
大学の看護学科社会人入学試験の時にお世話になった吉崎先生に、志望理由(願書)と小論文を教えてもらい、春から助産師になるための学校に通うことができるようになりました。
社会人になってから看護師を目指し、そして春から助産師になるための勉強をはじめます。夢のために頑張れる状況を作れたのは、小論文に対する過剰な苦手意識を克服できたからです。
小論文と向き合ってきた私にとっての区切りとなるこのタイミングで、かつての私のように不安を抱えておられる方に向けて何かメッセージを残せればと思い、この文章を書いています。
明確なアドバイスがなく、心理的ハードルを上げすぎた過去
大学入学前の私は、小論文に対する苦手意識が本当に強かったです。
というのも、過去に購入した小論文対策の参考書に「読み手を唸らせる内容を書け」と書かれていて、私の小論文に対するハードルが一気に上がってしまっていたからです。吉崎先生はそんなエベレストみたいに高い私の小論文に対するハードルを金剛山ぐらいに下げてくれました。
そして、今なら「読み手を唸らせる内容を書け」と求められたら、きっぱりと次のように言います。
「いや、そんなん無理やろ」と。
そもそも学校側も受験生に対してそんな能力を求めていないことも理解できています。
小論文で大切な3つのこと
看護学科社会人入学試験の時、看護系受験専門予備校トライアルゼミで吉崎先生の小論文の授業を受けて、多くのことを教わりました。今回の助産学校の受験勉強はそれを再確認する機会でもあったように思います。
小論文に対する心理的ハードルを上げすぎていた私に、吉崎先生が言ってくれたのは「心がけることは3つ」でした。
- 「指示・約束を守ること」
- 「自分の言葉で言うこと」
- 「リスペクトを忘れないこと」
①「指示・約束を守ること」
先生はまず、時間制限内に必要文字数を書ききることが大切だと教えてくださいました。
文字数が足りなければいくら良い文章でも大きく減点されます。もしかしたら、落とされるかもしれません。
どんなテーマでも必要文字数を書ききるための方法を根気強く教えてくださいました。60文字書くのに30分かけていた私でしたが、今では50分で800文字は余裕で書けます!
②「自分の言葉で言うこと」
そして、自分の考えを自分の言葉で相手に伝えること。これが難しかったです。
課題文などに書かれている言葉は「自分の言葉」ではありません。それに頼りきってしまうと「私の考え」ではなくなります。問題で「あなたの考えを述べなさい」と言われているのに、他人の考えを述べてもダメ。私らしい文章を書くように練習しました。
自分の考えを文章にして相手に伝えるには、ある程度のルールの知識と慣れが必要です。
そのルールは、吉崎先生が執筆されているロジカルノーツさんの記事、特に「study-論理的表現の基礎」のカテゴリーの記事に書かれています。
普段の生活では意識しにくい重要ポイントがわかりやすく説明されていて、今回の受験勉強では、記事を何度も読みました。そして、読みながら実際に書く練習を続けました。
③「リスペクトを忘れないこと」
あとは丁寧に説明すること。これは言葉だけの問題ではありません。「読んでくれる人が私とは違う人」ということを認め、読み手の個別性を尊重する姿勢を持つことです。
読み手は書き手のことを何も知りません。だから、なぜ自分がそう考えるのかを、読み手がすんなり理解できるように説明する必要があります。自分では当たり前と思っている考え方も相手が同じであるとは言い切れません。私は丁寧すぎるぐらいの説明がちょうどいいのかなぁと思っています。
私は文章で説明する時、いまだに注意されます。先日、私が書いた卒業論文をゼミの先生に見てもらっていました。その時に「説明が足りない。こんな内容ではじめて読む相手が理解してくれると思う?」と怒られてしまいました。相手に伝えることはとても難しいことだと改めて思いました。
これらのことを意識して書けば、すごく高いと感じていた800字の壁は、いつの間にか乗り越えられていました。
最後に
小論文が書けるようになるための近道は、やはりプロの先生に添削してもらうことだと思います。しかしながら、それが難しいということを私は経験上知っています。
私は大学受験の時に色々と予備校の体験に行きましたが、しっかり指導してくれる先生はいませんでした。何度も書いて添削してもらっても書けるようになりませんでした。なので、生徒の書く力を伸ばしてくれる吉崎先生は本当に貴重な存在です。そんな先生の授業が、スマホがあれば、しかも無料で読めるロジカルノーツさんの記事は、たくさんの受験生の支えになると思います。
あとは練習あるのみです。私もたくさん書きました。その繰り返しの中で、自分らしい文章は自然に形成されていくと思います。
身近に頼れる先生がいなかったり通える余裕がなかったりする環境の方には、ロジカルノーツさんの記事がとても勉強になりますので、一度読んでほしいと思います。そういった方に会えば、夢を目指すのを諦めてほしくないから、私は「参考書買う前にロジカルノーツ読んでみたら?」とお勧めします。
もしお近くに、かつての私のように小論文で悩み中の方がおられましたら、一度ロジカルノーツの「study-論理的表現の基礎」を紹介してもらえると嬉しく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。