ロジカルノーツを受験勉強に取り入れたNさんが、今年度、大阪医科大学医学部医学科に合格。昨年度も同大学に合格された方がおり、面識はないものの先輩後輩の関係がロジカルノーツの中で生まれました。
今回、Nさんから「どのように受験勉強に用いたのか」についての体験記を頂戴しましたので、公開させていただきます。
logical notesとの出会い
私が小論文を初めて書いたのは高3の11月末でした。それまで、医学部入試の学科試験を通過する自信もなかった私は、「小論文対策なんかやっている場合ではない、しなくてもいいだろう」と考えていました。しかしながら、幸いなことに近畿大学医学部の推薦入試で学科試験に合格し、二次試験科目の小論文の対策をやらざるを得なくなりました。このとき、私は初めて小論文を書いたのです。
小論文を書いて、学校の先生に添削をお願いすると、自分の書いた文章をまるっきり赤ペンで変えられました。たしかに先生の書いた文章を読んで「かっこいいな」と思いました。しかし、「同じテーマが出ればこれを書けるけど、違うテーマが出たら自分ではこんなの書けないよ」とモヤモヤしていました。
その後、「最近の医学部入試では二次試験の小論文でも差がつく」という話を聞いて、きちんと小論文対策しようということになり、当時お世話になっていた、信頼する物理の先生の紹介で吉崎先生と出会いました。それがこのlogical notesを知るきっかけでした。
私は、吉崎先生の授業を受けられるトライアルゼミに通い、苦手だったセンター試験の現代文と小論文の対策をしていただきました。
“当たり前”を克服できた現代文対策
現代文では、問題を解き進める順番を大きく変えることになりました。
消去法の欠点をlogical notesの記事を通して学びました。現代文の問題を解く上で消去法は当たり前だと思っていたので、新鮮でした。
www.logical-notes.com
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私が問題を解くのにかなり時間がかかっていたのは、選択肢の“粗探し”をしていたからでした。消去法という発想の欠点を学べたことは、私にとって重要な出来事です。
そして、“選択肢に頼らない解き方”は問題を解く上でも大きな助けとなりました。過去問でも本番でもこれまでにないくらいの高得点をとることができ、大きな自信になりました。
“書く”という感覚をつかめた小論文対策
“小論文を書いて、その場ですぐに添削”という繰り返しを、数回の授業の中で何回もしていただきました。
吉崎先生の小論文対策は、それまでの小論文対策とは違い、自分の言葉を尊重してくれるものでした。修正がとても手短だったので、自分の書いた文章に少し自信が持てた気がします。
初回の授業で先生が「次の授業までにlogical notesの記事すべて読んできて」と言いました。小論文で使うネタを仕入れるためです。私はもともと読書をするタイプではなかったので、正直、「鬼か」と思いました(笑)
でも、これはスマホで簡単に見ることができるし、短くまとまっているので移動中に読めました。そして、ぐっと惹かれて見入っちゃう記事もあるので、それとの出会いを楽しみに読み進めました。
授業では医学部入試で問われる医療関連テーマについて、周辺知識をたくさん教えていただきました。吉崎先生は医者なのか?弁護士なのか?と思わせるほどたくさんの知識を幅広く持っていて驚きました。
でも、知識は武器になりますが、それだけでは小論文は書けません。授業で教わった“書くときに考えないといけないこと”は、logical notesの記事になっているものも多く、読み返すことで復習することができました。
第一志望の大阪医科大学の入試が迫っていましたので、授業では、書き慣れるために“800字を40分で書く”という練習を続けました。
最初、私は800字を書くことすら苦痛でした。書いても書いても原稿用紙が最後まで埋まらず、なのに「もうまとめの段階に入っちゃったよ…」ということがよくありました。
そこで、私は、logical notesの“「問題解決」の言葉のポイント”という記事を利用しました。
「問題解決能力が重要だ」・・・よく聞くこのフレーズ。耳にタコができそうです。そして、至らない我が身を振り返ると、心にグサグサと刺さります。ほんとうんざり・・・冒頭から話が逸れてしまいました。
「問題解決能力が重要だ」と言われても、その能力の具体的な内容は、正直なところ、よくわかりません。問題の性質も要求される解決のあり方も多様すぎて。問題があったら解決したほうがよいのはわかってるし、どうにかしたい気持ちはあってもそれができないから困っているわけで、そんな中で「問題解決能力が重要だ」とか偉そうに言葉で簡単に言われても「はい、そうですか」って感じだし・・・また逸れました。。
だから、本記事では、問題解決能力そのものの話はしません。以下では、「問題解決」の文脈、表現について述べたいと思います。
- 「問題解決」の言葉のポイント(2019年8月11日)
この冒頭文にはとても共感します(笑)
問題解決をするにはまず問題分析が必要で、それには問題が生じた原因が鍵となり、その後解決案を考えると学びました。それぞれの方法は記事に詳しく書いてあります。
“1つ解決すれば、すぐに次の課題が出てきて、その解決策を考える”というように、実際書くべきことは思ったよりたくさんありました。
医学部入試の小論文対策の話になったとき、よく言われるのが「誰が読むのかわからないから、皆を納得させる文章を書こう」というもの。とても難しいです…。
でも、吉崎先生は「人はそれぞれ大切にしてるものが違うんだし、『皆を納得させる』なんて無理。そんなのは他者の考えを軽視した発想だと思う」と言います。「そんなことよりも『私はこういうことに着目して、こんなことを考えて、こんなことを言いたいんです』っていう流れを丁寧に示すのに集中しましょう」と。しっかりとエビデンスを示して、飛躍のない思考プロセスを示せるかどうかが重要だと教わりました。そうして書いた文章は“さらっと読み切れる”のです。
ひょっとするとイメージの違いだけかもしれませんが、私はそのことを常に意識して書いていました。1つ書いたらそのことの理由や具体例などいくつかの方向から書いてその場で掘り下げていきました。
以前は、関連知識もなかったために、広く浅く書き進めていたのですぐに書くネタが尽きていたのだと思います。800字を書く練習を積み重ねると、本番の400字はあっという間に書くことができました。吉崎先生にはとても感謝しています。
合格後もlogical notesを読んでます
無事に大阪医科大学医学部医学科に合格することができ、本当に嬉しく思います。そして今、まさかの事態で学校に2回行ったきり…当分はweb授業が行われる予定です。早く学校に行けることを願います。
とはいえ家でゴロゴロ過ごしているのですが、たまにlogical notesを読みます。個人的に好きな記事がいくつかあります。
1つ目は“映像作品を使った英語学習の利点”です。
www.logical-notes.com
私と同じく高校卒業まで日本で過ごした人が、その後海外の大学に進学するというのは、とてもかっこよく憧れます。これをきっかけに私はいまフルハウスを字幕版で見ています(笑)
リスニングが大の苦手である私にとってこれをすぐに理解するのは至難の業ですが、何度も同じ話を繰り返し見ています。以前フルハウスを吹き替え版で見たことがあり、ストーリーが面白いことは知っているのでこれからも地道に見続けようと思います。
2つ目は“美術作家になった経緯”です。
自分がしたことのない体験の数々にはワクワクし、様々なことに挑戦して大きな決断をするのは“強いなあ”と思いました。
私は大きな決断をしたことがありません。これからいろんな物を見ていろんな人に関わっていく必要がありますね…。
美術作家の杉本圭助さんの記事を読むと、“自分がこれから、どこをきっかけにしてどのような人生になるか”が想像もできず、これからの人生が楽しみになります。
3つ目は、とあるキリスト教教会関係者さんのシリーズ記事です。
最近では、海外の状況をニュースでよく聞きますが、それではとても遠くのことのように感じます。
しかし、このシリーズ記事を読むと、“ニュースで報道されることは一部分の場面だけで、周りにはこんな風景が広がっているのか”と、とてもリアルに感じます。このようにlogical notesでは自分の知らない世界を知ることができるので、いつもワクワクします。
すでに200字、800字、1000字…のレポートが課題となっているので、大学生活では文章を書くことが多いだろうと思います。吉崎先生の小論文対策授業やlogical notesの記事を役立てて取り組みたいと思います。
受験は終わりがなかなか見えず辛い時もありますが、関わってくれている方々が本当に支えになります。ありがとうございました。
(大阪医科大学医学部医学科Nさん)