今年度、ロジカルノーツの記事も使って勉強していたYさんが関西学院大学教育学部(公募推薦入試)に合格。
グループディスカッションも課される少し特殊な入試です。こういった入試についての対策アドバイスを聞くことがあまりない受験生もおられると思いますので、Yさんの経験をシェアするために体験記を書いてもらいました。
Yさん、ありがとうございます。
はじめに
私は公募推薦で関西学院大学教育学部を受験しました。
一次試験では学校の授業で執筆した約一万字の論文と志望理由書、そして大学入学後の計画書を提出しました。二次試験ではグループディスカッション、面接(論文に関するプレゼンテーション五分を含む)がありました。
私は高校三年になる春まで留学していたことや、六月まで部活をしていたこともあり、志望校を決めたのはその後でした。夏の終わりに、通塾していたところの塾長のツテで吉崎先生の個別レッスンを受けることになりました。
とにかく出願までの時間が短かったことから、レッスンを受けながら、先生が開設されたロジカルノーツに掲載されている記事などをもとに志望理由書などの出願書類を書きました。
このように私の場合は有益なアドバイスを得る機会に恵まれたのですが、すべての受験生が同様ではありません。
私の合格体験記が、少しでも受験生の皆さんの参考になればと思います。
出願書類
志望理由書と大学入学後の計画書を作成しなければならない方には、学校のパンフレットや公式サイト、シラバス、教授の専攻など隅々まで調べることが重要だと伝えたいです。
私は吉崎先生や学校の先生に書類の添削をお願いしたのですが、その前のチェック手段として「ICU特別入学選考」の記事を使いました。
また、別の大学の受験対策ではありますが、小論文の勉強には「『電子書籍の普及』に関するエッセイ(1)悪い例」も役に立ちました。
ロジカルノーツ自体がわかりやすくまとめられていたので、移動時間なども活用し、必要と感じる記事は読むようにしていました。面接に関する記事は就職の際にも大いに役にたつと感じました。
レッスンでは自分の志望理由を固め、志望理由書の書き方や添削などはもちろんのこと、吉崎先生には、自分が進もうとしている教育現場などに関する知識や時事ニュースなどについても教えていただきました。私の学校では小論文対策の授業があったこともあり、短い期間で多くの知識が手に入り、教育関連テーマについて自分の言葉で語る力が鍛えられました。
志望理由を固め、これに関連する知識を自分の中でまとめたことは、結果として、書類審査後のグループディスカッションや面接でかなり役に立ちました。
面接・グループディスカッション
レッスンでの面接対策では、本番さながらの状況での練習を重ねました。入試本番を意識した練習を続けたおかげで、面接試験では、予想していた質問についてしっかりと答えることができました。それでも圧迫感はありましたので、途中何度か詰まってしまいました。
グループディスカッションで議長をするとリーダーシップをアピールできる反面、話をまとめられているかという評価項目が増えるため逆効果になる恐れがあると考え、私は議長役をやりませんでした。
しっかりと相手の意見を肯定しながらも、自分の知識を根拠とし、自分の意見を言うことができました。
本番では、私を含む五人で「OECDの中でGDPに対して教育に使われているお金の割合を示す表を見て議論せよ」というテーマでグループディスカッションを行いました。
与えられた表では、日本は最下位に近い数値でした。しかし、教育現場において必要なのはお金ではなく、教育の質であるという意見を発表し、いくつもの根拠を出しました。複数の根拠となる情報を示す習慣が身についていましたので、それが評価されたのかもしれません。
最後に
受験生の皆さん、受験というものは決して個人の戦いではなく、家族や先生方をはじめに多くの仲間に支えられての受験です。周りの人に対する感謝の気持ちを持って受験に挑んでください。
良い結果が出ることを期待しています。
(関西学院大学教育学部合格のYさん)