ロジカルノーツ

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TOEFL iBT ライティング Integrated Task

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Integrated Taskとは?


TOEFL iBTの特徴として挙げられるのが、ライティングとスピーキングで出題されるIntegrated Task(統合型課題)です。

 

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Independent Task(独立型課題)とは異なり、ただ英語を書いて話すだけではなく、その前段階として「読むこと」か「聞くこと」、あるいはその両者が求められる問題形式です。裏返しに言えば、リーディングとリスニングの力がなければ書くことできない、ということです。

 

この問題があるために、TOEFL iBTでスコアを伸ばす上では、リーディングとリスニングが基礎体力となります。

 

問題イメージ


Read the following passage for three minutes. You may take notes if you want. After reading the passage, you will listen to a lecture about the same topic. During the lecture you will not be able to look at the passage. 

ーー

次の英文を3分で読んでください。メモを取っても構いません。文章を読んだ後に同じトピックのレクチャーを聞きます。レクチャーを聞いている間は文章を見ることはできません。


Reading課題を読むー


Now listen to part of a lecture on the topic you just read about. (この部分は音声が流れます。)

ーー

今読んだトピックのレクチャーの一部を聞きなさい。


Listening課題を聞くー


Directions: Now you have 20 minutes to plan and write your response. Your response will be judged based on how well your response is written and on how well your answer reflects the points in the lecture and their relationship to the reading passage. An effective answer will be 150 to 225 words. 

ーー

指示:解答を計画立てて構成し書くために20分が与えられます。解答は英文の質とレクチャーの論点とリーディングパッセージとの関連性をいかに上手く提示できているかに基づいて採点されます。効果的な解答としては150語から225語の長さです。


Question

Summarize the points made in the lecture, being sure to explain specifically how they challenge points made in the reading passage. 

ーー

問い

リーディングパッセージの論点に対して、レクチャーがどのように反論しているかを具体的に説明しながらレクチャーの論点を要約しなさい。

 

何が解答に求められているか


問題イメージから内容を簡単にまとめると、

 

  1. 英文を3分で読む(リーディング)
  2. 同じテーマのレクチャーを聞く(リスニング)
  3. レクチャーを中心に20分でまとめる(ライティング)


という流れになります。


ポイントはQuestion(問い)で求められていた「レクチャーの論点をまとめる」という部分です。つまり、リーディングの内容をいくら正確にたくさん書いていたとしても、リスニングの内容が書けていないと得点には結びつかない、ということです。

 

「リーディング」のメモを取る


上でも書きました通り、この統合型ライティングではレクチャーをいかに聞き取れるかが得点に直結する大きなポイントになります。その上ではリスニングに力を注ぐ必要がもちろんあるわけですが、その前にリーディングを有効的に用いることができます。


この課題ではリーディングで読んだ同じトピックがリスニングで音声として流れるわけですから、聞く前からトピックは分かっているわけです。ですから、リーディングの段階で文章の主題とその理由説明となる部分だけでもメモをとっておけば、基本的にはリスニングでもそのメモの流れに従って音声を聞くことができます。そうすることで比較的レクチャーの内容が頭に入ってきやすくなるはずです。

 

2つの問題パターン


問題のパターンはChallenge TypeSupport Typeの2つに分かれており、実際のところ前者が8割くらいの頻度で出題されています。

 

Challenge Typeではリーディングの内容に対して反対の意見がレクチャーで述べられます。一方でSupport Typeではリーディングで述べられた意見を支持する内容がレクチャーで描写されます。


このことからも、リーディングの段階で主題理由をしっかりと捉えておけば、レクチャーでは主題に対する反論か支持がまず述べられ、それに従ってリーディングで述べられた理由に対しても反論か支持が述べられることがわかった上でレクチャーを聞くことができます。


このように統合型ライティングでは、リスニングが重要な技能として求められるわけですが、そのリスニングを容易に取り組めるためにもリーディングでの下準備が極めて大切です。

 

(鈴木順一)

 

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