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TOEFL iBT-アカデミックな英語の世界

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TOEFL iBTとは?


TOEFLとはTest of English as a Foreign Languageの略称であり、英語を母語としない人々を対象に4技能を測定するテストとしてアメリカのETS(Educational Testing Service)という機関が実施しています。

 

www.ets.org


主にアメリカやカナダの大学や大学院に進学する学生に求められる英語力を問うために設計されているため、アカデミックな英語を扱う傾向が強く、非常にレベルの高い英語コミュニケーション能力が4技能において問われています。4技能を1回のテストで試験するため1回のテストに要する時間が4時間から4時間半と長丁場の試験で、2018年5月時点では1回の試験料が235米ドルに設定されています。


さらにテスト形式にも特徴があり、テスト名にもあるiBT方式を採用しています。iBTというのはInternet-Based Testの略称で、インターネットを用いて試験に挑む必要があります。

 

Readingであればコンピュータスクリーンに映された英文を読み進め、問いにはクリックで答えていきます。

 

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Speakingではコンピュータに向かって与えられたお題に対するスピーチをし、その音声が録音されます。録音された音声がアメリカの採点者へと送信され点数化されます。

 

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TOEFL iBTのレベル


先ほども申しました通り、TOEFL iBTはアメリカなどの英語圏の大学に進学する学生に向けたテストであるため、英語力を測るテストとしては非常に高いレベルにあると言えます。このレベルの高さの1つの理由として挙げられるのが、4技能全てにおいて扱われる題材のトピックが多岐にわたる、ということです。例えば、リーディングでは最低3つのパッセージを読むことが求められますが、1つ目が「アリのコロニー」について述べた文章で、2つ目が「地震の予知」について、そして最後の3つ目が「古代ギリシアのある哲学者」・・・このように非常に幅広い題材を扱います。


アメリカの大学に進学する学生が学びたい専門分野はいわゆる文系・理系に始まり学際的なものまで多様です。彼らが現地で大学1年生として英語の授業に馴染めるような英語力を持っているかを測定するTOEFL iBTでは、扱う題材は「アカデミックなテーマであれば全て」ということになります。


もちろん、あらゆるアカデミックなテーマについての背景となる知識やボキャブラリーを予め身につけておくことは大変難しく、TOEFL iBTはあくまで英語力を測るテストであってそういった教養を問うだけのテストではありません。しかし、実際には自分が興味を持っている専門分野だけではなく、理系・文系を問わない多彩な知識と語彙力を持っていることがTOEFL iBTで高得点を目指す上ではきわめて重要となります。


次回の記事ではTOEFL iBTのライティング課題のその1として、Independent Task(独立型課題)について見ていきます。

 

(鈴木順一)

 

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