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出願書類の作成からテストが始まっていると考えましょう

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出願時エッセイ


出願時に提出しなければならない書類にもさまざまなものがあり、その中にエッセイが含まれることも少なくありません。典型例として挙げられるのは「志望動機」「自己アピール」に関するエッセイです。

 

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各種ライティングテストとの違いを考えてみましょう。

 

  1. 時間的制約
  2. インプット
  3. アウトプット


以下では、上記3点についての考察をしてみたいと思います。

 

時間的制約について


日本語小論文テストや英語ライティングテストなど、受験のエッセイ課題には、ほとんどの場合において文章作成可能時間(試験時間)が設定されています。そのため、ライティング力の向上知識のインプットだけでなく、「5分単位でのタスク管理をすること」「想定外の事態が発生した場合における対処の手順を決めておくこと」も重要になってきます。


他方、出願時エッセイにおいては、「書類を入手してから提出期限までの期間」が文章作成可能時間になります。過去のフォーマットを参照できるのであれば、数カ月もの時間を費やしてエッセイを作成することも可能です。そのため、しっかりと準備をしてきた人とそうでない人とで明確な差が生じやすいと言えるでしょう。

 

インプット


受験会場で書くエッセイの場合、資料が与えられるか否かによって戦い方が大きく異なります。資料が与えられない形式の出題であれば、その内容を充実させるためには事前に知識のインプットをしたいところです。

 

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他方、出願時エッセイの場合は、エッセイを書き始めてからでも情報のインプットが可能です。

 

  • 書籍や論文を読む
  • インターネット検索をする
  • セミナーやイベントに参加する


これらの取り組みと並行してエッセイを仕上げることができますので、内容の充実を図りやすいでしょう。

 

オススメしたいのは、さまざまな人生経験に触れること。

 

「進学後」という「未来」のことは誰にもわかりませんし、予想すらしていなかったこともたくさん起こるでしょう。これに対し、「過去」のことは何かしらの分析評価が可能です。

 

他者による「過去」についての語りは、「○○という経験があれば私が望んでいる未来に近づくと思った」という言葉のヒントになるのではないかと思います。もちろん、他者の人生と自身のそれは異なりますので、「他者の語り」1つのサンプルとして捉えなければなりませんが。

 

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アウトプット


誰にも相談できない状態でエッセイを仕上げるとなると、頼れるのはその時点における自身のライティング力。この力に自信がない人からすれば、書くという作業の全行程において他者にアドバイスを求めることができる出願時エッセイの方が気楽に思えるかもしれません。


エッセイ内容表現の仕方誤字脱字のチェック。これらに関して提出前に相談できるというのは、それができない人からすればアンフェアなものだと感じられるのではないでしょうか。


他者にアドバイスを求めるとしても簡単な問題ではありません。何らかのアドバイスを受けたとしても「それでよいのか」の見極めが欠かせないからです。


エッセイを渡して「これでよいですか?」というお願いをすると、ほとんどの場合は何らかの「修正すべき点」を示されることとなるでしょう。頼まれたら「何かしなければならない」という意識が生まれるからです。エッセイ指導の経験値が高くないと、「これでいいよ」という発言はできません

 

  • 「修正すべき点」を示された場合:「ほんとうに修正すべきなのか」の見極めが必要
  • 「これでいいよ」と言われた場合:「ほんとうにそれでよいのか」の見極めが必要

 

(吉崎崇史)

 

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